FC2ブログ

今日もまたマイホームタウン

登山日記や訪れた街の様子をレポートします

雑記 読書メモ 簡易な心理学メモ 

雑記 読書メモ 簡易な心理学メモ

私は文庫本を読むのが好きで、未だに習慣にしている。私が学生の頃はお金が無いから本と言えば文庫本だった。今ではデジタルデータの時代となって電車に乗ると皆一斉にスマートフォンをいじり出すが私はまだそれかと思われるだろう文庫本派だ。自己啓発的な本も好きで時折本屋で目に付くと読んでいる。最近読んだ「それ、心理学で説明できます!」という本は面白かったので、その中にあった為になると思えた所を自己備忘として記しておこうと思う。

・「薔薇色の回顧」:過去のことを当時感じていたよりも美化して、まるで薔薇色だったかのように思い出すこと。人は過去の悪い出来事は無意識に忘れようとしがち。そのため、相対的に良い印象の記憶が残りやすい。
・「フロー体験」:使命感や楽しさを感じながら、能動的に物事に取り組んでいるときに充実感を覚え時間の経過が早く感じること。
・「報酬系」:やり始めたことに興奮して、止まらなくなる心理。
・「ロス効果」:最初の期待値が大きいと、些細なことで幻滅したり落胆してしまう心理。逆を「ゲイン効果」。
・「皮肉なリバウンド効果」:何かを考えないようにしようとすればするほど、逆にその何かを強く意識してしまうこと。
・「どうにでもなれ効果」:ダイエット等で遂行を諦めたとき、我慢していた反動か余計に沢山食べてしまうこと。
・「写真撮影減殺効果」:写真に記録したことで安心してしまい、せっかく自分の目で見たシーンが脳の印画紙にちゃんと写らなくなってしまうこと。何か分からないことがあると、すぐに検索サイトのグーグルを使って答えを得るが、その簡易さ故に疑問と答えの記憶が強く残らないことは「グーグル効果」。
・「錯誤行為(=フロイディアン・スリップ)」:無意識の意図(欲求)の方が大きなエネルギーになると、意識のエネルギーを押しのけとんでもない言い間違いをしてしまうこと。
・「防衛機制」:敏感な部分を触られるとくすぐったくなってしまって笑ってしまうのは、人間の防衛本能により身構えるから。人間は、くすぐったさを感じる器官を持っていない。
・「自己高揚欲求」:自分には甘く、他人には厳しい(あるいは公平)という人間の特質。自分だけが自分の写真写りが悪いと思うように、人は自分のことを本来の自分よりもう少しマシだと思っている。
・「保有効果」:自分の所有するものに本来の価値以上の価値を感じ、手放すことを惜しいと感じる心理効果。
・「観念運動」:過去に繰り返し行っている動作であるため、緊急時に体が勝手に反応してしまう動作。
・「役割効果」:人は服装が変わると、自然とそれと合った行動をするようになり立ち居振る舞いも変わる。人が他人に対してつける表向きの顔を「ペルソナ(=仮面)」といい、ペルソナを演じるようになる。
・「ジンクピリチオン効果」:なんか凄そうという言葉によって、聞く人に素晴らしいもの、良いものだと思わせてしまう効果。あるメーカーのシャンプーに配合された防腐剤の名前がジンクピリチオンであったが、これの効果は誰も知らないが配合と宣伝したところ爆発的に売れた。
・「ミラーリング」:人の行動を鏡のように真似してしまう行為。脳には「ミラーニューロン」という人の行動を無意識に真似てしまう細胞があり、人間は相手と共感したいと無意識に感じている。
・「近接性の法則」:仲間ではない人には理解できない符丁を使うことで仲間意識が高まる。「さん」より「ちゃん」、更には「あだ名」で呼ぶことで人との近接性が高まる。
・「後光効果(=ハロー効果)」:人が物事の評価を決定するとき、その評価がある特徴によって大きく変化してしまう現象のこと。白衣を着ているだけで、医療に関して信頼感が持たれる。
・「感情移入ギャップ」:冷静なときには、感情が高ぶった時の自分がどのような行動をとるかを想像することが出来ないこと。
・「スポーツ・オノマトペ(≒シャウト効果)」:選手は、叫ぶことで運動制御の抑制レベルを下げ筋肉を限界まで使えるようにしている。大声を出すと脳のものを考える部分が低下するため、余計なことを考えずに試合に臨むことができる。
・「セルフ・ハンディキャッピング」:自分にハンディキャップを課すことで、失敗したときの言い訳をつくってしまうこと。
・「ピグマリオン効果」:人は期待されればされるほど、その期待通りの結果を出しやすいという心理現象。
・「ナッジ理論」:人は強制されるのではなく、自発的に望ましい方向に誘導する仕掛けや手法に導かれやすい。
・「代償」:自分の欲求が満たされないとき、代わりに人に期待することで自分の欲求を満足させる心理。
・「同一視」:自分が期待する人に自分を同化させて見ることで、あたかも自分が何かを達成したように感じて満足する心理。
・「正常性バイアス」:多少の異常事態が起こっても、それを正常の範囲内としてとらえ、心を平静に保とうとする働き。
・「言語隠蔽効果」:色や味、臭いなど言葉に表現しにくいものをあえて言葉に置き換えると、その記憶が歪んでしまう現象。
・「シミュラクラ現象」:点が3つあると顔と認識してしまう。「パレイドリア現象」は目に映っている対象が実際とは違って知覚されること。
・「心の会計(メンタルアカウンティング)」:人がお金に関して、時に不合理な判断をしてしまうという心理。スーパーでは1円でも安く買おうとしながら、仲間同士の2000円のランチを気にも留めない。
・「ヴェブレン効果」:商品の価格が高ければ、それを手に入れることに特別な消費意識や欲求が働く効果。
・「端数効果(価格効果)」:人には数字を左から右に読んで理解する習慣があるので、一番左の数字の変化に最も強い印象を受けやすいこと。2000円と1980円に20円以上の違いを感じ易い。
・「同調効果」:みんなが右を向いていると自分も右を向かなければならないという意識にさせる効果。毎年シーズンの流行色は何年も前から人為的に決められている。
・「フットインザドア」:小さな要求から始めて、徐々に要求を大きくしていくことで最終的に本当の要求を承諾させやすくする心理技法。
・「イエスセット話法」:小さな要求に何度も同意していると、人はだんだん断れない心理状態になっていく。
・「行為の返報性」:好意には好意で返したくなる心理。
・「連合の原理」:全く関係ないと思われる対象物でも、心の中で無意識につなぎ合わせてしまう現象。お気に入りのタレントが紹介する商品は、自分のお気に入りであるかのように錯覚する。
・「コントロール幻想」:自分ではコントロールできない出来事を、あたかも自分でコントロールできると思い込む心理。コントロール幻想を抱きやすい人ほど、ストレスに強く幸福感も高いという研究結果もある。
・「気分一致効果」:気分が良いときは考え方や行動が前向きになり、気分が悪いときは後ろ向きになる心理。
・「アンカリング効果」:特定の情報が強く印象に残ってそれが基準となり、判断に影響を与えてしまうこと。実際にその値段で売るわけではない定価や参考価格はアンカー(錨)の効果を狙っている。
・「現状維持バイアス」:現状を変えることによるデメリットの方が、変えないことによるデメリットよりも大きいと感じ、現状を維持しようする心理。
・「自己ハーディング」:自分が過去に下した決定および行動に、次の自分の行動が縛られてしまう現象。「ハーディング(群集心理)」は他人が前にとった行動に基づいて物事の良し悪しを判断して、それに倣って行動すること。
・「社会的手抜き」:集団で作業を行う場合、メンバーの人数が増えるほど各人の持つ貢献の意識が低下する心理現象。
・「いい人症候群(ナイスガイシンドローム)」:相手に好かれようと自分を殺し、いい人を演じようとする人のこと。
・「多数派同調バイアス」:自分以外の大勢の人がやっていることがあると、とりあえず周りに合わせようとする心理状態。
・「行動感染」:他人の行動を無意識のうちに模倣する傾向。
・「ラベリング効果」:人はラベルを貼られると、だんだんその気になってくる。
・「栄光浴」:高い評価を得ている人やものと自分を関連付けて、自分の評価を高めようとする傾向。
・「後知恵バイアス」:何か物事が起こった後で、まるで自分がすべてを見通していたような言動をしてしまう心理的傾向。
・「ネームレター効果」:人は名前が自分と同じ、あるいは似ている人物や物に対して、意識的にも無意識的にも好意を持ちやすくなる。「ネームコーリング」とは、人は自分の名前を呼んでくれる人には自然と親近感を覚えてしまうのを利用したテクニック。
・「カタルシス効果」:普段口にできない様々な思いを、言葉などによる表現を通して発散することで心の苦しみが軽くなること。「承認欲求」とは、人には誰にでも自分のことを認めてもらいたいという欲求があること。
・「初頭効果」:第一印象など最初のイメージ、最初に提示されたものが、強く記憶に残る心理。仏頂面は人を不快にさせるので人から期待されなくなり、当人も意欲を無くし成果が上がらなくなることを「ゴーレム効果」という。
・「プラシーボ効果(偽薬効果)」:薬効成分の入っていない薬でも、医者が効くと言って処方されるとそれを飲んだ患者の容態が快方に向かったり治癒してしまう効果。逆にお腹が痛いと嘘をついて仮病をすると本当に体調が悪くなるような効果を「ノーシーボ効果」という。
・「スポットライト効果」:人は他人が実際以上に自分に関心を持っていると、自己中心的に考える傾向がある。
・「プライミング効果(誘発効果)」:ある情報が直前に脳に刷り込まれると、それがその後の思考に影響を与えること。
・「利用可能ヒューリスティック」:物事の意思決定を下す際に、頭に浮かんできやすい事柄を優先して、判断する傾向。
・「カサッチー効果」:ある働きかけによって、深く考えることなしに行動を起こしてしまう心理現象。理由が付いている、というそれだけで理由の内容に関わらず行動しやすくなる。
・「暗闇効果」:暗闇が持つ不安感や秘匿性のせいで、同時にその場にいる周囲の人との心理的な距離が縮まること。
・「ピーク・エンドの法則」:経験の記憶は、ピーク時と終了時のインパクトの度合いで決まるという理論。
・「反動形成」:人は本心を隠すために、本心とは逆の行動をとってしまうことがある。好きな人にいじわるをしたり、嫌いな人にお世辞を言ったり過度な尊敬を示す行動は、自分に自信が無いときに起きる。
・「デコーディング能力」:感情の機微を読み取る能力。一般に男性は女性よりこれが劣る。
・「パーソナルスペース」:心に作る内側の壁。他人にそれ以上近づかれると不快に感じる空間。
・「ワーディング」:自分に都合のいい答えが返ってくるように誘導する言い方。この商品のどこが気に入ったか、のように気に入ったかどうかは聞かない。
・「ヴァルネラビリティ(攻撃誘発性)」:隙のある人は、悪くするといじめの対象となりがちだが、愛すべき人にもなりやすい。
・「ベビースキーマ」:赤ちゃんに見られる身体的特徴、頭が大きい、額が広い、目が大きく丸く頭の低い位置にある、体がふっくら、手足が短い、動作がぎこちない、は、そのような特徴の相手をかわいいと思い守ろうとする衝動が人には自然に芽生える。
・「サンクコスト効果」:もったいなくて捨てられない心理。既に費やしてしまった費用・時間・労力が、その後の意思決定に悪影響を与え合理的な判断が出来なくなってしまうこと。
・「選択盲」:自分でこちらが好みと選んだのに、人は選んだ理由を覚えているとは限らない。自分が選んだのだから何か理由があるに違いないと、後付けで理由を見つけてしまうこと。
・「社会的促進」:作業や課題を遂行しているときにそばに他者がいることで、その作業や課題の成果が高まる現象。
・「心理的リアクタンス」:自分のことは自分で決めたいという本能が備わっているため、外部から強制されると本来持っている自由が脅かされると感じて抵抗する。
・「偽りの希望症候群」:高すぎる目標を立てると、脳が満足感を味わってそれだけで満足してしまい、行動に移すことができなくなること。
・「モラル・ライセシング」:人は何か良いことをすると、その反動で多少バツの悪いことをしてもかまわないという心理状態になること。
・「ドア・イン・ザ・フェイス」:最初にわざと現実的でない大きな要求を提示して、断られたら要求のハードルを下げて提示することで相手にYESと言わせてしまう心理技法。譲歩を自分を尊重してくれたと誤解させ、期待に応えたくなる心理を利用している。
・「情動感染」:人は知らず知らずのうちに、誰かの情動(情緒・感情)に引きずり込まれてしまうこと。
・「平均以上効果」:人は自分の能力を、人並か人並以上だと思っている。
・「アンダーマイニング効果」:好きで行動していたことに、報酬や罰などの外発的動機づけが関わると、途端にやる気がなくなってしまうという効果。
・「ギャンブラーの誤謬」:合理的な根拠がないにも関わらず、自分の主観や経験によって確率論に基づいた予測を歪めてしまう心理現象。
・「リフレーミング」:今使っている言葉や行動の枠組み(意味のとらえ方)を組み替えることで、意味を変化させて気分や感情を変えること。
・「セルフトーク」:自分に言い聞かせるように言葉を投げかけること。心と体は密接につながっており、逆に姿勢を正すと心(気持ち)もスッキリする。

特になるほどと思ったのは「写真撮影減殺効果」。山登りをしているときに、便利になったデジタルカメラやスマートフォンで写真を撮る枚数が増えてきたが、枚数が増えるほど心に残る経験の記憶は薄れているように感じる。
スポンサーサイト



雑記 町田康著書「告白」の読書感想・他 

読書感想 町田康氏 告白 中公文庫
※後半は読書感想文から離れた雑記となり、結局駄文です。

私は電車通勤の間、もっぱら文庫本の小説を読んでいる。最近読んで酷く感銘を受けた告白という小説の感想と共に、近頃の思いを記しておこうと思う。
手持ちの未読の小説が少なくなると本屋の文庫本コーナーに行き物色するのだが、ひと際太い幅の小説で見覚えがあった。冒険家の角幡唯介氏の読書レビューのような本を読んでいた時、この本について書かれていたのを読んだのがきっかけで、小説を購入した。満員電車で立って人と肩で戦いながらを読むにはとても分厚い文庫本で苦労した。後から見ると850ページもある。

この本は明治時代に実際にあった大阪河内地方の大量殺人事件に材を採っている。この大量殺人事件は「河内十人斬り」として河内音頭のスタンダードナンバーになっており、地元近辺の人なら誰でも知っている話だそうだ。男貰うなら熊太郎弥太郎、と言われているそう。
当の事件自体については物語の最終盤で語られるが、それまでは熊太郎という青年の葛藤の話に終始する。世の中と、自分の考えとのすれ違いにひたすら違和感を感じ、行動も上手くいかないという青年期によくある話だろうか。ここまで緻密に表現出来ているのはきっと著者も同じ経験にずっぽし嵌ったのであろう。私も、全く同じだ。

主人公は自分が想像する正義感、嘘をつくことはいけないことや困っている人を助けたいと思うことは本音では誰でも同じだろうと信じているが、現実のあまりに現実的な世界の成り立ちとズレがあり悩み苦しみ、泥沼に嵌っていく。最終的には限界を超えて自暴自棄となり発狂のような状態となって題材の事件となる。私も30、40人程のクラスという枠に入った小中高の学生時代や、社会人になった今でもずっと同じ思いだ。自分が男なので女性については正しく知り得ないが、男性の青年期は皆が同じなのではないかと今でも思う。それでも、学生時代でも「こいつ、ほんまか?」と思うような出来事が何度も何度もあった。目の前の私一人には嘘とバレているのを分かりながら、それ以外の全員に嘘と分からなければ良いという考えで平気で嘘をつき、しかも顔を紅潮させまでして周囲に自分が正しいと主張する奴。

どこかで、絶対的な存在の神様が見ていて、正しいことは最後まで正しい、嘘や偽善は現実的な世界での罰は免れたとしても嘘は嘘である。とならないことは、私もいい年なので薄々感じている。それでもどこかに、この間違った事を平然と、ズルくやり抜けようとしている奴を見ると許せない気持ちが私は人より強いのだと思う。その為随分と現実世界的な価値観における幸せや財産という面で、悉く人より少ない持ち分となっているのではないかと思う。

例えば最近の山登りに行った時の話。1つは先の記事にも書いたが登山口へ向かうバスを待つ行列に横入りしようとした男性。長い行列ができ最後尾は私とその後ろに一人。後から来たその男は最後尾は嫌なのだろうか割り込み易そうな気弱な感じのする体躯の私の横にくっつき、列が前に進むたびに私の前の人の背中にピッタリ張付き始めた。始めは意味が分からなかったが次第に苛立ちが募り割り込ませないよう私も前に張付くようにすると肩を入れてどんどんと張付くようにしてきた。のんびりしたバス待ちの行列で異様な光景である。頭に来て「何してんだお前」と大声を出すと、「どうぞどうぞ」と言って私に先に行かせようとした。いやいや、どうぞじゃなくて皆並んでるんだから並んでねと言うと、私も並んでたからと言い出す。「はあ?」となった。果たして、これは何だろうか。何を言ってもずっと、どうぞどうぞ、と、私も並んでたという言葉を繰り返していた。60以上に見えるいい歳をしたおっさんである。その日の登山はやめてこいつを徹底的に詰めて謝らせるか、せっかく新幹線に乗ってこの日の登山を楽しみに来たのだから我慢してバスに乗るか迷ったが、結局バスに乗った。はらわたは煮えくり返り、指先は怒りで震えていた。

ツアー会社の企画する登山ツアーでは、ほとんどが高齢の参加者だ。私もいい年なのだが見た目が若く見えるのと、参加されてる多くの方と比較すると実際に10歳20歳若いため、若い人がポツンと参加しているように見える。そこは気にしないでくれる、もしくは好意的に見てくれる人が多いが、逆にとる人もたまにいる。何が気にくわないのか、若さへの妬みなのか(前述の通り若くないのだが)、間違いなくそのような変なことをするのは男性である。先日参加したツアーでは、道中歩いていると私の後ろの男性がカァー、ペッと唾を吐いている。登山中に道に唾を吐くなどかなり異常な光景である。始めは喉の調子でも悪いのかなと思ったが、次第にその男性が私の後ろになったとき、そして周囲と列の間隔が少し開いたときに必ずこのカー、ペッをやりだすと分かってきた。これに気づいてからは非常に面白くない登山となった。

本屋の文庫本のコーナーには、時代の流れであろう自己啓発的な本も多く並んでおり、その中には鈍感力と呼ばれるようなマイナスのイメージやネガティブな出来事をできるだけ気にしないことを勧めるものもある。私は人より繊細でひ弱な受け取り方をする方だと自分で思う。それらの本を読んだとして、頭ではそうかと分かってもきっともうそう出来ないだろう。少しでもその方向に軌道修正出来ないのは、きっとどこかにそうなりたくないという未練たらたらの願望が、しつこく粘りついているのだ。
客観視すれば気にしすぎ、些細なことに拘り過ぎの性質なのだろう。世の中を見渡せば、世間を騒がせる事件のニュースでは刑が確定した犯人が延々と無実を主張していたりする。その真偽は他者からは分かり得ないが、当事者で自分だけは本当の本当に真実を知っているのにそれを証明できず疑わしきは罰せずの論理に屈服して人生を終えるのはどんな気分か。
無差別殺人などという一見意味不明で理解できないこととしてもみ消したい事件のニュースも最近よく目にする。感情や、これらに関する困難な問題は本当に難しい。技術の進歩や快適さの追求より、これらの問題に対する進歩が本当は急務なのではないか。正しく生きる人が、報われる世界であってほしいと、未だに思う。

雑記 - 昨年読んだ文庫本 

2015年1月2日(金)晴れ。

昨日元旦は晴れてはいたがとても寒く、粉雪が舞った。
ブログの執筆は興味が薄れ書くことが途絶えてしまった。
昨年を思い返しても何をしたということも無く、ただ会社に行き仕事をして食べて寝る、という生活だった気がする。
部屋を片付けるのも面倒になりまさに足の踏み場を探すようなワンルームマンションの1室だが、年末に少し片付けた。
通勤電車で読んだ文庫本が溜まっており、カラーボックスに詰め込む。
どんな本を読んだか、記しておこうという気になった。
こうして見返してみると、自分の興味の方向、範囲がわかる。

20150102192458.jpg

20150102192558.jpg


・雑学
知らないと恥をかく世界の大問題2 池上彰
今すぐ誰かに話したい「ウケる雑学」 歴史ミステリー倶楽部
世界の「三大」なんでも辞典 世界の「ふしぎ雑学」研究会
徹底図解 人体のからくり 坂井建雄監修

適当にカテゴライズしている。まずは雑学系。
特筆することは無い。


・哲学
闘うための哲学書 小川仁志 萱野稔人
哲学101問 マーティン・コーエン 矢橋明郎訳
反哲学入門 木田元
われわれはなぜ死ぬのか 柳澤桂子
死ぬよりほかに 福澤徹三
どこへ向かって死ぬか 片山恭一

哲学のようなものも常に興味を惹かれる。
哲学といっても認識論や存在論など幅は広いのだろうが、特に人間が生きることの意味に関心が高い。


・犯罪科学
悪魔が殺せとささやいた 新潮45編集部
心にナイフをしのばせて 奥野修司
裁判官が日本を滅ぼす 門田隆将
そして殺人者は野に放たれる 日垣隆
少年リンチ殺人 日垣隆
暴力団 溝口敦
刑法入門 山口厚
私が出会った殺人者たち 佐木隆三
死体を科学する 上野正彦

犯罪、特に殺人事件に関して興味を持っている。
ニュース記事などを見るとき、常に犯罪者を憎む目線で見ている。
何故復讐は許容されないか、なぜ被害に遭われた方の被害より犯罪を行った者に課される刑罰は軽いのか。
哲学や人類の歴史から復讐的行為は許されていないが、自身や親近がそういった目に遭った場合、果たしてどうだろうか。


・登山
孤高の人(上) 新田次郎
孤高の人(下) 新田次郎
八甲田山死の彷徨 新田次郎
強力伝・孤島 新田次郎
神々の山嶺 上 夢枕獏
神々の山嶺 下 夢枕獏
凍 沢木耕太郎
氷壁 井上靖
ファントム・ピークス 北林一光
標高二八○○米 樋口明雄

私は登山を趣味にしている。
登山を題材にした小説で、名だたる作品はさすがハズレが無い。
有名でない作品にも手を出したが、やはり有名でないものは登山が好きな私でもあまり面白くはなかった。


・中島義道
私の嫌いな10の言葉 中島義道
私の嫌いな10の人々 中島義道
人生に生きる価値はない 中島義道
カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ 中島義道
働くことがイヤな人のための本 中島義道

このカテゴリ分けで、カテゴリを著者にしたものはその著者の作品をどこかで手に取り、その作者の他の作品も読んでみたいという思いで買って読んだものだ。
中島義道氏は哲学の大学教授であるが、本人も語るように異端の存在とのことだ。
切り口はまず、人はいずれ死ぬから生きることに意味は無いというものが多い。
少年時代、死ぬという運命が死ぬほど怖かったそうだ。私も同じ少年時代だった。
ひたすらこの定めを裏に感じて、日常やいわゆる社会生活が嘘に見えて仕方なかった。
もちろん学校で勉強したり、仕事をすること、お金を払って店で物を買うことなど、何か放棄したり無意味を主張することはしない。
しかしどこかにその空気が漏れ出ているのだろう、この呪いに強く取りつかれてしまった私のようなタイプは、今のこの社会の仕組みでは知らず知らず、気づけば端を歩くよう追いやられている。


・村上龍
共生虫 村上龍
メランコリア 村上龍
エクスタシー 村上龍
カンブリア宮殿 村上龍の質問箱 村上龍

・村上春樹
海辺のカフカ(上) 村上春樹
海辺のカフカ(下) 村上春樹

村上春樹、村上龍の両氏は私が高校時代に時の人的に流行った作家だ。私も当時文庫本を買い読み漁った。
今でもまだ読んでいない作品を見かけると、一応、の感じで買ってみる。


・大江健三郎
われらの狂気を生き延びる道を教えよ 大江健三郎
空の怪物アグイー 大江健三郎
芽むしり 大江健三郎
見るまえに跳べ 大江健三郎
個人的な体験 大江健三郎
死者の驕り・飼育 大江健三郎
われらの時代 大江健三郎

私は古典的な作家が好きだ。どちらかというと権威主義なのだと思う。
一般に評価が高い作家、作品は、やはり統計的な評価を得ているだけあって読んだときに、読む価値はあったなと思える作品だ。
迷ったときには多くの人が選んでいるものを選択することは、やはり間違っていないと思う。


・桐野夏生
緑の毒 桐野夏生
ポリティコン 上 桐野夏生
ポリティコン 下 桐野夏生

氏の作品ではグロテスクという作品が一番良かったが、それでもこれらはそれ程ハズレではないと思う。


・中村文則
何もかも憂鬱な夜に 中村文則
悪と仮面のルール 中村文則
銃 中村文則
最後の命 中村文則
掏獏(スリ) 中村文則
土の中の子供 中村文則
遮光 中村文則
悪意の手記 中村文則

昨年、一番私が見つけたと思えたのは、中村文則氏の作品だと思う。
最初に悪意の手記という本を書店の平積みで見つけて読んだ。その後文庫本となっているすべての本を探して読んだ。
結果的に、私には初期3部作のようになっている作品のみがとても面白かった。
ネタバレになるので書かないが、小説家を志した際に書きたいと思っていたであろうモチーフが、この初期作品にはとてもよく描かれている。
マンネリ化を恐れたのか、出荷数を考慮してか途中から大衆受け的なエンタメ作品に作風が変わる。
学ぶ、適応するということは、一概に向上を指すものでは無いのかもしれない。


・エンターテイメント
復讐教室 山崎島
脳男 首藤瓜於
ビブリア古書堂の事件手帳 三上延
誰でもよかった 五十嵐隆久
ゴルゴタ 深見真
パインズ 美しい地獄 ブレイク・クラウチ
光 三浦しをん
鳩どもの家 中上健次
人喰いの時代 山田正紀
遭難者 折原一
追悼者 折原一
遺体 震災、津波の果てに 石井光太
夜行観覧車 湊かなえ
共喰い 田中慎弥
模倣の殺意 中町信
ありがと。 あのころの宝物12話 ダ・ヴィンチ編集部
やってみたら、こうだった 本橋信宏
枯れない男のセックステクニック 田辺まりこ

ここに挙げたのは、いうなればその他だ。
高名な作家の作品も含まれているのだろうが、あくまで私にとって、である。
当たりもあればハズレもある。当然、ハズレることが多い。

読書レビュー - 狂人日記 

9月15日(土)晴れ。


DSC00310.jpg

DSC00311.jpg
私の家の目の前、関内の大通公園で陶器市をやっていた。
この公園は駅から南側に細長く伸びていて、よくこんな催し物をやっている。音を鳴らすような催し物は辟易するが、こんな感じのやつはワンルームマンションの上の方の階の私の部屋から眺めるとほのぼのして楽しい。
写真の通り、まだまだ陽が照って暑い。




DSC00312.jpg
中には実際に陶器作りを実演している方もおられた。




今日も歯医者に行った。伊勢佐木モールのカトレアプラザ歯科だ。先日、左下の虫歯になっていた親知らずを抜き、周辺の虫歯を削ったところに金属をかぶせる治療だった。
診療代5,060円。高すぎてびっくりした。
初診、診療だけで3,060円
2回目、抜歯と虫歯を削って3,140円。
3回目、抜歯の経過観察で130円
そして今回の4回目、削ったところに金属をかぶせて5,060円。
歯医者でこんなに高額だったのは初めてだ。5千円ということは保険が無かったら本当は5万円ということなのだろうか。次は歯に着いたヤニや汚れ、歯石を取るという。一体幾らかかるのだろう。まだ他の箇所にも虫歯があり治療は続くと聞いているが、一段落したら歯医者を変えないといけない。立地がよく、機器も最近の物を使っているからかもしれないが、この金額は続けて通うのは厳しい。




DSC00313.jpg
文庫本を読み終わった。

狂人日記 色川武大著。

色川氏は麻雀放浪記で有名な阿佐田哲也氏だ。確か近年亡くなられたと思う。そのためだろう、本屋でこの本が平積みになっており目に留まって買った。
内容は、多くの人には何だこれという感じになるかも知れないが、私には面白かった。ひたすら幻聴、幻覚に悩まされる主人公に記述が続くが、著者当人の感覚だろう、人生観、世界観のようなものが物語の骨子を貫いている。自分と自分以外のものとの絶望的な断絶。生まれて、死ぬという人間として生まれて来たからには逃れられない、他人や世界を理解と思っていても、自分がそう理解したと思うだけ、真偽は誰にも分からず死んでいくというどうにもならない感覚。こちらが現実、さっきのは幻覚と思っても、それは時間的な感覚が現実と思うほうが長いだけで、人間にとってはどちらが本当のことなのかは最終的には見極められない。多くの人がこちらが現実と思っているだろう、そう自分は思えるから自分もそう思おうとしているにすぎない、そんなふうなことを考えざるを得ない。
こんな感覚を、世の中の皆が持っているのだろうか。持っていて、それはタブーだからひた隠しに隠して皆生きているのだろうか。その感覚に対する嫌気が、人より強く出てしまっている人が、何か人に壁を作っているような雰囲気を持ってしまうのだろうか。
最後に著者の近影らしき写真が載っているが、なかなか圧巻だ。こんな写真を、私も残せるだろうか。

読書レビュー - 1Q84 BOOK1 

8月12日(日)晴れ。
オリンピックでのサッカーでは3位決定戦で日本に勝った韓国選手が試合後、独島は我が領土と書いたプラカードを掲げてフィールドを走り回った。もちろん政治宣伝はオリンピックでは認められておらず、韓国選手は表彰式の表彰台に上がれなかった。試合の勝ち負けもあるがこれには後味の悪さ満載だ。過去には去年のアジア杯準決勝の日韓戦でPKを決めた韓国選手ははサルのまねをした。韓国でサルは日本人の蔑称だ。如何に韓国人が日本人を嫌っているかよく分かる。
一方、日本人でも観客席で日の丸国旗でなく旭日旗を掲げている馬鹿がいる。これには韓国もIOCに抗議している。これはヨーロッパでナチマークを掲げて応援しているようなもの、抗議は当然だ。その旗を振っている奴はテレビでよく顔を映しておけばいいと思う。
日本も韓国も同じようなもののようにも見えるが、日本人ではこういった恥行為は一部の右翼か何かだろう。選手がこういった態度を見せることは想像できない。日本人も嫌われているのは理解しているのだから、韓国はもう嫌日を隠したりしなくていいのではないだろうか。




DSC00123.jpg
電車通勤が無くなり、めっきり文庫本を読む時間が減ったが1つまた読み終わった。
1Q84 BOOK1 前編/後編 村上春樹著。

少し前に本のベストセラーで長く1位を取っていた有名作だ。文庫本化されたので買って読んでみた。私は日本の流行作家の本はつまみ食いのように見かけては買っている。村上春樹は私が学生の頃に一大ブームが起こり、ほぼすべての小説を読んできていると思う。
読んだ感想はなるほど面白いと思う。BOOK3までありまだ3分の1で物語の全体像は見えないが、いわゆる物語、冒険小説ではないが冒険のようなこの先どうなるんだろう、全体はどうなるんだろうと興味を持って読み進められる。村上春樹の小説はところどころ性描写があり、同様の性描写に比べて、やっていることは同じ行為なのに何か可愛らしい、おままごとのように語りその辺も魅力の1つだろう。しかし、この作品ではここまで特に性描写が多い。作品にとって意図的なのか、後年の作風なのかはわからない。
今日BOOK2、BOOK3までまとめて買っておいた。




DSC00124.jpg
山登りの興味を持ち、登った山では記念バッジを買って戦利品にしている。東急ハンズで500円程度の皮の切れ端を買い、それに1つ1つ付けていく。たくさん登るつもりでまだまだ皮は空きだらけだ。いっぱいになり、次の皮を買いに行くことになればいい。




[ブログランキング]